2010/05
≪04  1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  31   06≫
6月の予定
5月も終わりです。6月の予定です。

6月12日(土)は、休診とさせていただきます。
15日(火)22日(火)は、乳児健診に出張のため、午後の診療開始が遅れるかもしれません。
タミフルの評価について
「新型インフルエンザ」に関するレビュー論文を、2回にわたってご紹介しました。
http://windycotage.blog66.fc2.com/blog-entry-400.html
http://windycotage.blog66.fc2.com/blog-entry-401.html

この論文は、基本的にWHOの見解と見なしていいものだと思いますが、お読みいただければわかるように、タミフルなどの「ノイラミニダーゼ阻害剤」についての評価はけっこう高いと言えます。

一方、基礎疾患のある人へのタミフルの投与は合併症を有意に減らさなかった、という論文もありました(ブックマークしていないので今探せないのですが)。

つまり、「タミフルの有効性」については、今も議論の対象となっている、と言っていいと思います。

続きを読む

「新型インフルエンザ」臨床像のレビュー論文・続き
えーと、前回の続きです。

前回のあらすじ、じゃなくて、まとめ。

2009年春にメキシコで発生した「新型インフルエンザ」、ウイルスの遺伝子は北アメリカとユーラシアの豚インフルエンザ由来。
子どもと若い人が最も感染しやすく、重症にもなりやすかった。高齢者は感染しにくいが、入院するほどになると死亡率は高い。
感染力は季節性と同程度か、少し高い。
基礎疾患がなくても入院となった例もある(4分の1?半分)。重症化するリスクは季節性と同様。
先住民など、栄養状態や医療へのアクセスで不利な条件下にある人たちでは死亡率がより高い。


なお、感染して症状が出た人の死亡率、アメリカでは0.048%、イギリスでは0.026%、となっていましたが、では日本ではどうか?というと・・・
はっきりした数値はない(ようだ)のですが、12月初めの時点で推定患者数累計1200万人(ここ)、厚労省がまとめた死亡数120人ちょっと(ここ)、なので、0.01%、ですね。

続きを読む

「新型インフルエンザ」臨床像のレビュー論文
“The New England Journal of Medecine"という医学雑誌に、"Pandemic 2009 Influenza A (H1N1) Virus Infection"、すなわちいわゆる「新型インフルエンザ」の臨床像をまとめた論文が掲載されました。もう2週間以上も前の記事なのですが、気になりつつも読み進める元気がなくて、デスクトップに置きっぱなしでした。

で、ようやく目を通したというところ。長い論文なので、いくつかポイントと思われるところを抜き書きしてみます。

まず最初に、2009年?2010年初めまでの流行の規模について述べられています。

During the spring of 2009, a novel influenza A (H1N1) virus of swine origin caused human infection and acute respiratory illness in Mexico.After initially spreading among persons in the United States and Canada,the virus spread globally, resulting in the first influenza pandemic since 1968 with circulation outside the usual influenza season in the Northern Hemisphere.

2009年春、メキシコで、豚由来の新しいA(H!N1)型インフルエンザウイルスが、人に感染して急性の呼吸器疾患をひきおこした。アメリカ・カナダに拡がった後、これは世界的に拡がり、北半球では通常インフルエンザのシーズンでない時期に蔓延し、1968年以降初めてのインフルエンザ・パンデミックとなった。


続きを読む

「遊ぶ権利」ということ
遊びをせんとや生れけむ、戯れせんとや生れけん、遊ぶ子供の声きけば、我が身さえこそ動がるれ(『梁塵秘抄』)

ツイッターをやっていて、こんな言葉に出会いました。

子どもたちは、どんな文化に生まれた子どもでも、いつの時代に生まれた子どもでも、いつも遊んできました。  遊びは、栄養や健康や住まいや教育などが子どもの生活に欠かせないものであるのと同じように、子どもが生まれながらに持っている能力を伸ばすのに欠かせないものです。  遊びでは、友達との間でそれぞれの考えや、やりたいことを出し合い、自分を表現します。遊ぶことで満ち足りた気分と何かをやったという達成感が味わえます。  遊びは、本能的なものであり、強いられてするものではなく、ひとりでに湧き出てくるものです。  遊びは、子どもの体や心や感情や社会性を発達させます。  遊びは、子どもが生きていくために必要なさまざまな能力を身につけるために不可欠なものであって、時間を浪費することではありません。?子どもの遊ぶ権利宣言?


続きを読む

日本脳炎ワクチンの接種勧奨再開へ
重い副反応の発生を受けて接種勧奨が中止されていた日本脳炎ワクチン、新しいタイプのワクチンで接種勧奨が再開されることになりました。江戸川区では、5月末から、対象となる年齢の方に、順次接種票が郵送される、ということです。

今回接種勧奨が再開されるのは、1期初回1回目・2回目の方です。法律上接種の対象は6ヶ月?7歳6ヶ月未満ですが、接種票が送られるのは、「標準的な接種年齢」とされている3歳の方だけとなります。3歳未満、または4歳以上で、接種を希望される方は、お近くの健康サポートセンターにお問い合わせください。7歳6ヶ月までは、接種票が発行され、自己負担なしで接種が可能です。

7歳6ヶ月以上の方については、今の時点では自費での接種になります。今後、2期(小学生)の接種に新ワクチンを使用することが決定された時点で、改めて検討されるようです。日本脳炎は、国内での発生はごく少なく、特に関東以北では珍しいものですので、こうした方針が明らかになるまで、様子を見ていてもよいのではないかと思います。

なお、現時点ではワクチンは十分量あるようです。勧奨接種が再開されると、また一時的に「なかなか入荷しない」という事態がおきるかもしれませんが・・・
ADHDと農薬?つづき
前のエントリでは、新聞記事に取り上げられた論文の概要をざっとご紹介しました。

本文を読んで少し補足した方がいいかと思うところを書いておきます。

本文では、まず、米国内で有機リン系の殺虫剤が約40種類登録されていること、これらは家庭でも使われている(園芸用とかでしょう)ものの、子どもでは食事から摂取する経路が主なものと考えられていること、が述べられています。自宅の庭に撒いた殺虫剤を吸い込む、とかいう経路は重要でない、ということですね。

一方、発達途上の脳は、神経毒性を持つ物質によってより影響を受けやすいこと、また、身体の小さな子どもは、体重あたりに換算してより多くの農薬を取り込むことになりがちであること、から、有機リンの毒性に関して子どもは最もリスクが高い、とされます。そして、これまで、通常より高いレベルの汚染にさらされた子どもたちに焦点をあてた疫学的研究がいくつかある、その概要が紹介されています。

続きを読む

ADHDと農薬?
今日の朝日新聞夕刊に、「農薬摂取、子どもに発達障害の傾向」という見出しの記事が掲載されています。
WEBではこちら。農薬摂取で「子の注意欠陥・多動性障害増える」 米研究

えっ農薬が原因なの?・・・と思ってしまいそうですが。
原文は概要・本文ともこちらから読むことができます。

概要をざっくりまとめると・・・

続きを読む

鶏肉をナンプラーで煮る
久々にまた料理ネタ。

冷蔵庫には鶏肉と小松菜、売るほどある(笑)新タマネギ。さて何を作ろうかな?・・・といつものように検索。
「塩昆布とお酢で♪鶏肉と小松菜の煮物」というのがありました。

うん、これはこれで美味しそうだよね。塩昆布がダシになるだろうし。でも塩昆布ないし、けっこう美味しい鶏肉なんでダシはいいでしょう。醤油と酢、ていうのも何回かやっているけれど、少し趣向を変えて、醤油のかわりにナンプラーを使ってみようではないか、と考えました。


続きを読む

妙に忙しい一週間が終わる
今週は、外来はずっと落ち着いているのだけれど、昼休みに出張することがず?っと続いてくたびれました。

小学校の内科健診は、短い時間でおおぜい診なければならず、なんだかお互いにストレスだな?、と思ったりします。医療の普及していない時代ならともかく、現代では、多くの病気はすでに診断されているわけで、学校健診で新たに見つかる健康上の問題というのは考えにくい。肥満とか低身長とか、成長にかかわる問題はありますが、それならば数値を見て(できればグラフ化して)見ることが第一だし。結局は結核健診としての内科健診という意味だけが残っている感じもあります。

もちろん、一方では、医療のみならず、健康管理についてもちゃんと家で見てもらえていない子ども(虐待のひとつであるネグレクトですね)はいるはずで、学校というのは、そういう子どもを見つけてフォローする場、としての意味はあると思います。しかしそうであれば、そういう目的に合わせた運用が(気になる子どもについて個別に相談するシステムとか)あってしかるべきでしょう。もっとも、そういうことは、児童福祉法や児童虐待防止法など、子どもの権利に関する法律の中に、保育・教育機関の役割として位置づけられないと、難しいのかもしれません。

続きを読む

5月の予定など
連休前にコンピュータトラブル発生、対処のため連休の半分は潰れてしまいました。そして連休明けは大混雑に追われ・・・お待たせしてしまった方もあると思います。申し訳ありませんでした。

さて今月の予定です。4月に引き続き、今月も学校健診やポリオ予防接種で出かけることが多くなっています(昼休みがない・・・泣)。

5月10日(月)11日(火)は学校健診、13日(木)は乳児健診、14日(金)はポリオ予防接種
18日(火)はまた乳児健診
以上の日は午後の診療開始が遅れるかもしれません。
10日(月)14日(金)の乳児健診・予防接種はお休みとさせていただきます。