2017/08
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東野圭吾と村上春樹
東野圭吾は、以前から好きなミステリー作家のひとりです。
「探偵ガリレオ」が月9ドラマになったせいで、最近また書店に行くと東野作品が平積み状態なんですよね・・・

で、目について買ってしまったのがこれ。「学生街の殺人」

071108.jpg



以下は感想です。
初期の作品で、かなり以前に読んだものだが、なぜか手元になく、書店で見つけた縁で購入。密室を初めとするトリック、若者の屈託とすれ違う思い・・・と、東野の初期作品らしい構成要素がそろう。

主人公の光平は、理系の大学を卒業したものの就職せず、バイトで暮らしている青年。さびれつつある学生街の、2階が雀荘・3階がビリヤード場になっている喫茶店(そんなのあったのか?)で働き、年上の恋人・広美がいるが、彼女は何か隠し事をしていて、いまひとつ近づけない。バイト先の同僚はミニスカートばかり履いている少女と、これまた妙に謎めいた男。その男が無断欠勤し、様子を見にいった光平は、彼の死体を発見することになる。・・・というところから物語ははじまる。

偽名を名乗っていた男は、なぜこの町へやってきたのか?なぜ殺害されたのか?さらに広美も殺害され、謎は深まっていく。明らかになる広美の経歴や、謎の行動のなかみ、そして第三の殺人が・・・

密室殺人、アリバイトリック、という本格の要素の一方で、隠された過去という物語や、機密漏えいという企業小説めいた要素も盛り込まれ、その中に、生き方を模索する若者の揺れが描き込まれる。なかなか盛りだくさんな秀作。

それにしてもこのころの東野の文体って、何だか村上春樹に似ているんですよね。そう言えば各章のタイトルのつけかたも、村上の初期作品に似ている・・・
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