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そんなに医者が悪いのか
小児科医が足りない。産婦人科医も足りない。脳外科医も足りない。足りない話が周期的にマスコミでとりあげられる。

でも、その取り上げ方が、どうもおかしい。
小児科や産婦人科や脳外科は仕事がきついから、若い医者がラクな方に逃げちゃうみたいな書き方をする。
他の科がそれほどラクだとも思えませんが、小児科に関して言えば、確かに当直すればまず眠れません。それで翌日は普通に勤務。ミスが出ない方が不思議な労働条件で、みんな必死で働いている。
だから「仕事がキツイ」というのは正しい。

でも、若い医者がそれを単純に嫌っている、つまり「今どきの若い医者はラクをしたがっている」のかといえば、それは違うと思う。
大学病院で後進の指導にあたっているような先輩にお話を聞く機会がときどきあるけれど、実際に意欲もあり、頑張っていても、「燃え尽きて」しまう、とか、それこそ過労死寸前で働いている中堅医師を見て自信がなくなるとか、そういうことが多々あるという。特に夜間の救急は、ふだんからの信頼関係のない人がいきなり来ることもあり、精神的ストレスも大きい、ということも聞いた。

仕事がきつくても、ある種「やりがい」があれば、何とかのりきれる(それももちろん限度はあるけれど)。たとえば患者さんがほんとに重症なら、時間も忘れて必死に働く、ということはある。
しかし、今、大きい病院の夜間救急を受診する小児科の患者の9割以上は軽症、つまり入院や処置の必要もなく、多くは検査さえ必要ない、はっきり言えば翌日かかりつけに行けば十分な症状の子だ。
これをどうにかしないと、「小児科医の過重労働」問題は結局解決しないのではないかと思う。

特に今は臨床研修がローテーション制になり、ある意味決心を決めないまま複数の科をまわることになるから、そういう「現場」の現実を目の当たりにすると、ひるんでしまうのは無理もないのではないか。

24時間コンビニみたいに受け入れる病院があるのがいいことだとは、私は必ずしも思わない。それは「親の不安への対応」ではあっても、こども自身にとってはいい迷惑だったりもするからだ。だから、夜熱が上がるかもしれないけど、とか、熱が高いだけなら夜間受診することはないですよ、とか、なるべく昼間の診療でお話しするようにはしている(でも行く人は行っちゃうんですけどね)。ただ、それも焼け石に水という気はする。

ではどうすればいいか、・・・って、提言もできないのではありますが。

<付記>結局「医者の絶対数が足りない」んじゃないのか??と思うのだけれど、違うのでしょうか。どこに行っても「医者が余っている」なんて話はきかないのですが。
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