2017/10
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学園ミステリ、というべきか
もういいかげんやめようかなと思いつつも、周期的に手に取ってしまう、森博嗣作品。
新しいシリーズが文庫化されはじめています。このシリーズは大学が舞台の中心にあり、学生や教官が主要登場人物、という特徴がありますね。

「φは壊れたね」

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以下は感想です。
この薄さで600円は高いな・・・
S&Mシリーズの続編、と読んでいいのだろう、Gシリーズが文庫化されはじめた。その第一話。S&Mシリーズでは、犀川創平・西之園萌絵をはじめ、国立N大学の学生・院生・教官たちが中心になったが、今回は私立C大学に移る。

狂言回しというべきは、C大学建築学科の学生・加部屋恵美。『幻惑の死と使途』で西之園萌絵と一緒に死体を発見した中学生である。同級生の海月及介、大学院生の山吹皐月とのトリオに、指導教官の国枝桃子(N大犀川研助手だったのが、C大助教授として赴任)、N大大学院に籍をおきながら、国枝研究室に通ってきている西之園、そしてなにやら怪しげな「探偵」赤柳、というのが主要登場人物。

山吹がたまたまフリーターの友人宅で留守番していたことから、マンションの上階の部屋で起きた自殺?殺人?事件にまきこまれる、というのが、話の発端。妙に装飾的な現場(『数奇にして模型』の、筒見紀世都の部屋を彷彿)、残された意味あり気なメッセージ「φは壊れたね」。

加部屋恵美のおしゃべりは、Vシリーズの香具山紫子を、海月の無口は森川素直を思い起こさせもする。しかしこの海月、犀川なみの観察力と推理力を発揮するのである。

海月の性格設定が面白いのと、S&Mから読んできていると、過去の作品とのつながりがそれなりに楽しかったりもする。国枝の登場場面が増えているのも個人的には楽しい。でもはじめて読む人にはどうなんだろうな?
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