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被差別の民と神の来訪
 ずっと文庫で読んできたんだけど、ついに我慢できずにソフトカバー単行本で読み始めちゃいました。「守り人」シリーズ本編。

『神の守り人・来訪編』

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 以下は感想です。
 「守り人」シリーズ本編の第4話。第3話『夢の守り人』で負った傷からようやく回復した薬草師・タンダとともに草市へやってきた、短槍使いの用心棒・バルサ。そこの宿で出会ったのは、タンダの旧知であるロタの呪術師・スファル。一方バルサはそこで、気になる子どもたちを見かける。兄妹らしい二人は、どうやら東の隣国・ロタから連れてこられて、この新ヨゴの商人に売り渡されようとしているらしい。しかし、この子らを助けようと動き出したバルサの目の前で、信じられない事態が起きる・・・ 

 ロタ王国内部での、虐げられた民族である「タルの民」の境遇。ロタ建国神話にかかわる、恐ろしき神<タルハマヤ>の伝説。タルの民、川筋に生きる「カシャル」の民と、多数民族であるロタの民との織りなしてきた歴史。豊かなロタ南部の大領主と、貧しい北部との対立。そうした複雑な背景の中、思わぬ運命にまきこまれたタルの少女アスラと、兄チキサ。

 バルサはアスラを助けて逃避行、タンダはチキサと共に捕らわれの身となる。バルサの短槍の腕、追っ手をまく技の冴えも相変わらずだが、この巻で目を引くのは脇役たちだ。超常的な能力を身につけてしまったアスラ、その妹にあくまで「ただの人」の情をもって接する兄チキサ。災いをもたらすものとしてアスラを捕縛し抹殺しようとするスファルに、毅然と反論するタンダ。バルサをかくまい、アスラを優しくもてなす、商業都市四路街の織物商人・マーサ。タンダの言葉に耳を傾ける度量を持ったスファルはやはり単純な「敵役」ではなく、一方スファルの娘シハナは、もっと冷たいものを内に持っているらしい・・・

 終章、バルサはアスラとともにロタへ向かうことになる。果たしてアスラとチキサを救うことはできるのか。続きは「帰還編」となる。
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