2017/10
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タミフル耐性インフルエンザウイルス
 新聞やテレビでも報道されるようになりましたが、A型インフルエンザの中に、タミフルに耐性を持つものが増えているようです。東京都感染症情報センターからの情報でも、都内で発生したAH1型(いわゆるソ連型)インフルエンザのウイルス13株について調べたところ、すべてにタミフルに対する耐性の遺伝子が検出されたということです。

 一方、AH3型(いわゆる香港型)では、このような耐性はまだみられないということです。臨床現場の迅速検査では、A型B型の区別はできても、H1・H3の区別はできません。ただ、年末まではAH1型・AH3型半々くらいの流行だったのが、年が明けてからはAH1型の方が2?3倍となっているので、今年のA型インフルエンザはタミフルの効果が期待しにくい、と考えるべきかもしれません。
 もちろんすべてのウイルスが耐性をもっているわけではなく、効果がある場合もあるでしょう。耐性ウイルスは北欧で最初に見つかり、ヨーロッパからひろまっていて、日本でタミフルを使いすぎたからあらわれた、というわけではないようです(逆に、どのようにして耐性ウイルスが生まれたのか、が研究の対象になっているようです)。しかし、この状況でタミフルを使い続けることは、少なくともAH1型については、耐性ウイルスがより多く生きのびる方向に誘導してしまうことになりそうです。

 小さな診療所で使う使わない、というレベルでは、どのみち大勢に影響はないといえばそれまでなのですが・・・なかなか、悩ましいことです。
 
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