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布おむつ紙おむつ
 前項関連。

 おむつといえば、何だかんだ言っても今は紙おむつが主流。それに対して「布おむつの良さ」を説く人もいます。その論点はおそらく3点にまとめられると思います。

1)経済性:紙おむつは次々に買わねばならないが布は洗ってくりかえし使える
2)ゴミ問題:紙おむつは毎回ゴミになるが布は洗ってくりかえし使える
3)愛情とかぬくもりとか:昔は古い浴衣の生地をおむつにした、洗いざらしのおむつにこめられたぬくもりとか、おむつを洗ったり干したりと手間をかける愛情とか・・・
 このうち前二者は、結局「使い捨て」と「くり返し使う」の対比なんですね。で、これはそれぞれに利点も欠点もある。使い捨ての利点はまずは利便性、あとは衛生面でのメリットです。下痢などで便に病原体が排出されていても、おむつごと捨てちゃえばいいわけですからね。感染防御という意味では、あまり気をつかわないですむ。くり返し使うメリットは、言われているとおり経済性とゴミ減量ということになります(洗濯に使う水とか洗剤とか電気とかを言い出すときりがないので、ここでは考えません)。

 第三点ははっきり言ってあんまり意味がないですね。かつては浴衣や寝巻きの生地でおむつをつくることもできたでしょうが、今は布おむつにしろ買ってくるしかないのですし。おむつの洗濯に追われるより、赤ちゃんと遊んであげたほうがよほど「愛情をかけた」ことになるんじゃないか、という考え方もできるし、それ以上に、「子どものためにこれだけしてあげた」ということをもって「愛情の証明」みたいに考えるとすると、それはちょっとまずいんじゃないか、とも思います。

 「洗いざらしのおむつ」については、他の観点からも難点が指摘されています。

「紙おむつ」が普及してからは、典型的な「おむつかぶれ」はほとんど見られなくなった。この事実が、本症(引用者注:おしりや太ももにまでひろがる典型的な「おむつかぶれ」)の発症機序を明快に示している。要するに、昔言われたように「おむつをこまめに換えないと、アンモニアが生じてかぶれる」のではない。布おむつを用いること自体が、引き金になるのである。(『どうする・外来診療 こどもの皮膚病』山本一哉著・永井書店より引用)


 著者の山本先生はここで、尿でふやけた角質層が、洗濯をくり返してごわごわになった布おむつでこすられ、皮膚が持っているバリア機能が障害されることが、おむつかぶれの引き金になる、と述べ、「吸水物質、不織布、水蒸気を通すカバー、という構造の紙おむつを上手に使うと、おむつかぶれにならずにすむ」としています。

 確かに、少なくとも、洗いざらしの布が肌触りがいいとは言えないですし、「ひどいおむつかぶれ」が減っているのも事実。ただ、どうやら紙おむつの種類によっても、かぶれやすいかぶれにくいがあるようではありますが。

 まあ、おむつのような日常的に使うものについて、曖昧なノスタルジーにもとづいて何か言われてもね、ということでしょうか。

 
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