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百日咳
「百日咳が区内で流行している」という連絡が医師会からまわってきました。もともと葛西地区で出始めていたようですが、他の地区にも広がっているとのこと。

百日咳については、『母の友』に連載している「こども医者の健康メモ」に原稿を書いたばかりなのですが、掲載誌が出るのはまだ先なので、ここでもちょっと書いておきます。

百日咳の典型的な症状は、短い乾いた咳がたてつづけに出た後、ヒューッ、という音をたてて息を吸い込む、という繰り返しの発作が、特に夜に起きる、というものです。はなみずや咳など、普通のかぜのような症状が1?2週間続き、その後にこのような典型的な症状があらわれてきます。
しかし、DPT(ジフテリア・百日咳・破傷風)のワクチンを済ませている子どもや年齢の大きい子ども、成人では、典型的な症状にはなりません。ただ「咳が長引いている」ということになり、なかなか百日咳とわからないことが多いのです。最近問よく話題になるのは、特にこのような「おとなの百日咳」ですね。咳がなかなか治らない・・・と思っていたら実は百日咳だった、というおとなの人が、けっこう多い、というのが問題になっているのです。

百日咳では、ふつう熱は出ません。熱がないのに咳がひどい、しつこい、というときに考える病気のひとつ、とも言えます。周囲に同じような症状の人がいた場合には、さらに可能性が高くなります。このような、大きい子どもや成人の百日咳は、気づかれないままに自然に治っていることも多いと思われます。

問題は、そうした人たちから、小さい子ども、特にまだワクチンを受けていない赤ちゃんにうつることです。ワクチンを受けていない小さい子どもにとっては、百日咳はかなり重い病気です。呼吸を止めてしまうような発作が起きて、場合によっては生命にかかわることもあります。

百日咳の原因である「百日咳菌」に対しては、「マクロライド系」の抗生物質がよく効きます。初期にこれを飲み始めれば、症状を抑えることもできます。小さい子どもで百日咳の疑われる場合とか、DPTを受けていない赤ちゃんの家族で百日咳の人がいた場合などには、早めに抗生物質を使いたいところです。

症状が出て時間がたってからでは、抗生物質を飲んでも咳そのものはおさまらず、かなり長く咳が続くことになります。ただし、菌はいなくなり、人にはうつりません。

百日咳の診断にはは、血液検査を行います。血液検査で、白血球の中の「リンパ球」が大幅に増えていれば、可能性が高く、百日咳菌に対する抗体が大きく上がっていれば確認されます。しかし抗体の検査結果が出るのには何日かかかるのがふつうなので、症状から百日咳の疑いが強ければ、結果が確定する前に抗生物質が処方されることが多いと思います。

身近に、まだDPTを接種していない小さい子がいて、咳が続いているという方は、早めに医療機関を受診されることをお勧めします。また、接種票があるけれど受けていないというお子さんは、早めに接種を受けていただいたほうがよいと思います。・・・と言いつつも当院の予防接種の枠はすでにいっぱいではみ出している状況なのですが・・・
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