2017/10
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44万人の声
6月に、リハビリテーション医療の打ち切りに反対する署名活動についての記事を書きました。

この署名は、署名活動開始後40日余りという短時日のうちに44万人を超え、6月30日に厚生労働省に提出されました。しかし、その後厚労省は「ナシのツブテ」だそうで、その間にも移行期間が過ぎ、実際にリハビリを打ち切られた、打ち切らざるを得なかった、という話が続々と出てきているようです。
署名活動のサイトが「リハビリテーション医療の打ち切り制度撤廃運動」となって、日数制限の撤廃を訴えています。ここに、患者さんや医療関係者からの、リハビリ打ちきりの具体例が集まりつつありますが、それを読むと、ほんとうに愕然とさせられます。良心的な医療機関ほど、苦悩の日々を強いられているでしょう。

リハビリテーションの意味は、失われた機能を回復するだけではありません。今ある機能を維持する、進行するのを食い止める、といった意味もあります。
リハビリをやめたら歩けなくなる、寝たきりになる、関節がかたまってしまう(拘縮といいます)、呼吸ができなくなる・・・・そういう人は、現にいて、皆それぞれに家族があり、生活があるのです。

「**日以上になったら、あとはムダ」なんていうのは、机上の空論以外の何ものでもありません。と、いうより、「はじめに費用削減ありき」の、牽強付会な議論なのでしょう。
いつから厚労省はここまでバカな(失礼)役所になったのか・・・
いやそれともモノスゴク計算高くて冷酷なのか・・・

期限を決めて、それまでに快復しない人は医療のシステムから放り出す(何しろ介護保険は受け皿たりえていない、というかたりえないのですし)。
それは、働けない者、「自立」できないものは、寝たきりになろうが蓐瘡が悪化しようがのたれ死のうが知ったことではない、という「棄民」の思想ではないでしょうか。

たしかに、リハビリ医療は効率が悪く見えるかもしれない、何人ものスタッフが時間をかけて、得られるのはわずかずつの改善でしいかないかもしれない。でも、それは「意味のない」ことではない。

効率と経済性だけで医療が測られるなら、それは医療の崩壊につながります。何より、医療のおおもとを支える「良心」を殺すことになるからです。
これは単にリハビリ医療だけの問題ではない、今日本の医療政策が向かうところ、その方向性全体にかかわっている問題だと思います。

リハビリテーション医療打ち切り制度の撤廃を。
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