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菅谷昭著『子どもたちを放射能から守るために』
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チェルノブイリ原発事故の被災地・ベラルーシでで子どもの甲状腺癌の治療にあたった外科医で、現在長野県松本市長をつとめる、菅谷昭さんの本です。今回の福島での原発事故を受けて緊急出版(6月8日第一冊発行)されたもののようですね。

本文80ページあまりの短いものですが、基本的な事項をきちんとふまえ、今子どもを持つ多くの人が心配している、健康への影響のこと、水や食べ物のことも含めて、平易な文章で解説されています。

私が読んで、いくつか、大切だと思った点をご紹介しておきます。
*「低線量での内部被曝」はチェルノブイリ原発事故でしか人類が経験していないものであり、現在進行形のため、まだメカニズムがわかっていない

*外部被曝の影響に比べて内部被曝にはわからないことが多い。わかっているのはチェルノブイリでの子どもの甲状腺がんが増えたという事実。事故後10年までは子どもの甲状腺がんが急増、その後思春期の、続いておとなの甲状腺がんが増加傾向にある。

*甲状腺がんは、がんの中ではたちのよいがんで、手術後の生存率も高い。だからといって、子どもががんになり手術を受け、術後も長期にホルモン剤を飲み続けねばならなくなる事態を軽く見ることはできない。

*もちろんチェルノブイリでも全員ががんになったわけではない。しかしよくわかっていないものは(特に乳幼児や妊娠している女性は)できるだけ体内にとりこまないほうがよい。

*政府は土壌汚染をきめ細かく調査して汚染地図をつくるべき。食品の検査もできるかぎり細かくやるべき。長期にわたる疫学調査も大切。

詳細は実際に本書を読んでたいただいたほうがよいでしょうが、最後の第3章、「25年目のチェルノブイリ」では、現在も健康に不安を持ちつつ暮らしている人たち、立ち入り禁止とされた故郷に戻って暮らしている老人たち、がんの治療を受けておとなになったかつての子どもたち、などの姿が紹介されています。

「これからはチェルノブイリが教訓になり、また反面教師にもなります。これほど広範囲に放射能汚染が広がった経験は、世界でも他に例がありません。福島は、チェルノブイリに学ぶしかないのです」

漠然とした恐怖を煽るのでもなく、空々しい楽観を述べるのでもなく、地に足の着いた「希望」がそこには示されています。
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