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溶連菌の話
先日胃腸炎のことを書きましたが、一方で溶連菌感染症もパラパラと出てきているもよう…

保育園・幼稚園や学校で伝染病として扱われるので、「溶連菌」という名前は聞いたことがある、という方も多いでしょう。子どもの細菌性の扁桃炎のほとんどはこれです。

よくある病気のひとつなのですが、時々流行します。以前に書いた文章がありましたので、一部改変してここに載せておきます。

私たちがふだん「溶連菌」と呼んでいるのは、正式には「A群β溶血性連鎖球菌」という、長ったらしい名前の細菌です。「球菌」というのは細菌のかたちが丸い球のようであるという意味です。その球が連なったようなかたちをしているので「連鎖球菌」と呼ぶわけです。「β溶血性」というのは、細菌を培養するときにあらわれる特徴ですが、詳しくは専門的になるのでここでは割愛します。

「β溶血性連鎖球菌」は20種類ほどあり、A群、B群……とアルファベットをつけてグループ分けされています。このうち、ふだん元気なこどもでもしばしば感染するのが「A群」です。(ちなみにB群溶連菌は、生まれて間もない赤ちゃんに重い髄膜炎を起こすことで知られています)

熱が出て、のどが痛む、というのが溶連菌感染症の典型的な症状です。のどの痛みは強く、「つばを飲んでも痛い」という子どもも多いです。熱は38℃前後のことが多いですが、39℃をこえることも、微熱のこともあります。熱の出始めに、おなかが痛いとか、気持ちが悪い、1〜2回吐く、という場合もあります。せきやはなみずは、出ないのがふつうです。

熱が出てのどが痛い病気は、他にもいろいろありますから、それだけで溶連菌と決めつけるわけにはいきません。典型的な場合は、のどが真っ赤になり、首のリンパ節も腫れます。これに加えて、舌が赤くぶつぶつした感じになる「いちご舌」という症状を伴うこともあります。また、からだに細かな赤い発疹が出ることもあり、これは「し
ょうこう熱」とも呼ばれてきました。症状が典型的な場合は、診ただけでもほぼ確実に診断できますが、最近では、のどの菌の有無をその場で調べる迅速診断が、よく使われます。

溶連菌には抗生物質が非常によく効きますので、現在ではこわい病気ではありません。溶連菌感染に続いて起きてくる合併症として、かつてはリウマチ熱や急性糸球体腎炎というものが少なからず見られましたが、抗生物質による治療が普及したこと、診断が早く確実にできるようになったこと、などもあって、最近では極めて珍しいものになっています。

抗生物質としては、古くから使われているペニシリン系の抗生物質が、今でも基本です。溶連菌は再燃しやすいのと、合併症を予防するために、十日から二週間くらいは飲む必要があります。それでも菌が退治しされず再燃してくる場合や、治療期間を短くしたい場合などには、新しい抗生物質を使うこともありますが、これでも5日〜1週間くらいは飲んだほうがよいのです。症状がなくなっても薬はやめないで、飲みきってください。

溶連菌は人から人へうつり、特に集団では拡がりやすいので、学校伝染病として扱われています。ただし感染力はそれほど強くはありません。さらに、抗生物質をまる一日飲めば、のどの菌は激減しますので、ほかの人にうつる可能性はほとんどなくなります。なお、A群β溶血性連鎖球菌の中にも、また多くの型があるので、溶連菌感染症を何回もくりかえすことは珍しくありません。
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