2017/11
≪10  1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30   12≫
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
こども虐待
ゆうべは医師会の勉強会で、こどもの虐待について。墨東病院の小児科医の講演。
墨東のERで経験した虐待のケース、を中心の話だったけれど。

救急の現場だから重症が多いのは当然であろうけれど、多くが5か月未満の赤ちゃんで、受診時には生命にかかわるほどの重症、というのをみると、ため息が出る。
生後わずか数か月で、死に至るほどの重い虐待に陥ってしまうとしたら、それを「予防」するための時間すら、ほとんどないことになる。

幼いこどもほど、重度の虐待の犠牲になることが多いことは、よく知られている。「望まない妊娠・出産」は虐待のリスクとして常に言われることだけれど、その重みはほんとうに大きいのだ。望んで産んだはずのこどもでさえ、思わぬ困難から「育児ノイローゼ」状態になり、虐待の悪循環に陥る人もいるのだから。

「赤ちゃんポスト」のことが何度も話題にされる。「赤ちゃん」という存在と「ポスト」といういかにも即物的なことばのギャップが、人に違和感を覚えさせるのだろうけれど、望まない妊娠・出産は決してまれでないことは、産科の病院の小児科医として長く勤めていた私にはよくわかる。

避妊の知識がない、避妊に協力が得られない。それが「頻回中絶」としてあらわれる人もいるし、中絶の時期を逸して産むしかなくなる人もいる。
それが、現実。

もちろん、「ポスト」に託された子をひきとるシステムがちゃんとしていなければ、結局こどもの不幸になるのかもしれない。
でも、それが整備されるのを待っているわけにもいかない。何であれ、殺されるよりはマシだ。こどもを殺さねばならないまでの悪循環に陥る親を増やすよりはマシだ。

虐待の現実は、キレイゴトじゃない。ポストだって何だって、子どもを虐待の環境から救い出せる手段は、多いほうがいいのだ、と思う。とりあえず、今は。
関連記事
Secret
(非公開コメント受付中)

どんなに心の中で叫んでも、届かないままの声があります。虐待を実の親から受ける事になった子供にとっては、さしのべてくれる手が早いほど、心の傷も浅くて済むのです。
赤ちゃんポスト、賛否ありますが、虐待の現実を見れば一概に否定できない部分でもありますね。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。